別になんかあったわけじゃないけどさ。
 本を整理してて、婚活本(けっこう買いあさっている)を読んでふと思った。

 僕が女性っぽくないのは、女子からの悪意が極端に怖いから。
 そういう視点で、婚活本を見ると……

 これ、マウンティングじゃねえの?
 って思った。

 料理ができないとダメ。
 外観を磨かないとダメ。
 積極的に出会いを探さなきゃダメ。

 ダメ出しばっかでしんどいわ!!
 作者を見ると、案の定、女だった。
 (注:読み返した本がまだ1冊目だったので、かなりの偏見です)

 「料理ができるとモテる」っていうのと、「料理ができないのはモテない」ってのと、イコールではない。
 だけど、「料理ができなきゃダメ」みたいに書かれていると、僕みたいな料理に自信のない人は、料理やらなきゃ(;´・ω・) → 精神的にゆとりがない → ゆとりのないほうがモテねえよ!


 僕も今まで「もうすぐ不惑だし」とか「太っているし」とかネガだった。
 そういうネガな人に対し、よく「自信を持ちましょう」とかアドバイスあるけどさ。

 自信なんてつかないから!
 だって、根本は恐怖心だから。自信なんてつけたら(=調子に乗ったら)、ますます悪意を受ける、って恐怖だから!

 まあ、考えてみると、今まで僕が女性っぽい人とか、自信のある人に対して思う感情って、「あの人、大丈夫なんだろうか」が多い気がする。僕自身は女子から降りているつもりだしね。(僕以外の)女子から悪意受けそうだなー、しんどいだろうなー、そのしんどさに負けないなんて強いなー、僕には無理だ、なんだよね。

 でも分かった。
 僕に必要なのは、女子からの嫉妬を受けそうな要素を排除しまくっても社会で生き残れる社会人/会社人/部下/技術者etcのスキル、ではなく、女子からの嫉妬を受けそうな手持ち要素を隠す技術だ! 隠したままこっそり磨いて、こっそり使う、その使い時の見極め能力だ!
 今までの僕は、「何も持ってませんよ、空っぽですよー」と鞄を全開にして潔白を証明する方法だったわけだが、後ろ暗いものをハンカチとかの下に隠して「持ってませんよウフフ」とか言って躱しちゃう強かさがいるわけだ。

 ……うわ、難しそう。
 でも、なんていうか、こういうのって、普通の女子は中学校ぐらいには身に着けているんだろうなあorz


 ていうか。
 僕の周りには、異性以外は、僕を大事にしてくれるありがたい女性ばっかなんだけど、どこに「女子からの悪意」というものがあるんだろうか。(むしろ、女子要素のない僕を心配されている気がする)
 自分でも、この「居もしない悪意」が怖いのは、謎だ。